トリノ・モーグル女子/最終結果 金:ジェニファー・ハイル(CANADA) 銀:カリー・トロー(NOR) 銅:サンドラ・ラウラ(FRA) 4位:サラ・ケリン(SWE) 5位:上村愛子(JAP) W杯とオリンピックの違い 上位者は全員がW杯の常連。 ジェニファーは昨年の総合チャンプ。 蓋を開けてみると、強い者が強かったというレースであった。 結論から言うと、「技」を評価するW杯と「スピード」を重視するオリンピックという構図になる。 いや、正確に言うとスピードのある「ターン」を重視している。 昨シーズンW杯最終戦で、愛子選手が3Dを完璧に決めて優勝したレースは、 26点台の高得点。なのに今回は完璧に決めたのに24点。 おそらく、過去のオリンピック大会から、ジェニファーはオリンピックとW杯の違いに気づいていたのかもしれない。 そのため、周りの選手が3Dに挑んでいたのを全く気に留めず、 スピード、ターン、エアーのいずれの要素で「ミスをしない」ことを重視したようだ。 日本選手はそれに反して、多英選手のフロントフリップ、愛子選手のコークとエアーを磨いていた。 W杯で勝つには間違っていなかった。ただ、オリンピックではどういうわけか、ジャッジはターンを重視する。モーグルはターンだという「原点回帰」なのかもしれない。 スピードが上がる=ターンの難易度が上がる。よってそれをうまくこなすとターン点も上がるということだろう。 エアーがどんどんレベルが上がっても、25%という得点バランスが変わらない限り、ターンとスピードが占める75%をおろそかにしては、表彰台は難しいということだろう。 (ちなみに、写真はジェニファー・ハイルのサインです。)
|
2月9日試合前、最後のブログ 海外の有力選手紹介。つづき ③ハンナ・カーニー(USA) ・2003年(だったかな?)のジュニア・チャンピオン 一昨年の苗場大会で初優勝するなど、早くから天才と言われていた、「三ツ編の美少女」 ・全体 滑りはオーソドックスだが、常に攻めるという姿勢が感じられる。その分、小ミスが多くなっているのは気になるところ。ミスなく降りられれば、金メダルの可能性もあるし、上位は間違いない。 ・エアー ①360+クロス ②バックフリップ+クロス の構成になりそう。 いずれにせよ、優勝候補の一人 ④ミシェル・ローク(USA) ・とってもちっちゃい。もともとはフィギュアスケートの選手だったらしいが、32歳にして大ブレーク。今季はこれまでW杯で2勝をあげている。 ・エアー 今年大きくブレークした要素は、エアーの安定感。 ①バックフリップ ②360+スプレッド とりわけ②がダイナミックで見ごたえがあり、ジャッジの印象もよさそう。 メダルの期待はあるが、やはり金となると、上位選手が大きく崩れないと難しいか。 25点台でまとめる力はある。 ⑤シャノン・バーク(USA) ・前回ソルトレークでは19歳にして銀メダリスト。ただし、昨シーズンは大怪我のためほとんどW杯に参戦していない。 横回転のエアーを特異としていたが、愛子選手よりも先に(一昨年シーズンより)3Dエアーを試みていた。 ・エアー ①Dスピン気味のコークスクリューを飛ぶが、高さがなく、見ていて怖い。 ②バックフリップ+クロス これも低い。 いずれも成功率は高いのだが、この低さがどうジャッジされるか。それによって順位が大きく変わりそう。 ⑥マルガリータ・マーブラー(オーストリア) ・実力者 オーストリアでは、まずアルペンからという感じがするが、そういう意味では、自国では珍しいモーグル選手かもしれない。男子でもあまり聞かないので。 ・エアー もっとも早くにバックフリップを取り入れており、高さ・安定感ともに申し分ない。高得点が期待できる。 ただし、もうひとつのエアーに苦しんでおり、W杯ではコーク、フルツイストなどに試みたが、いずれも成功していない。さて、本番ではどういう判断をするのかが見ものである。 |
ひざ 直前になって、やはりいろんなチャンネルで愛子選手の特集やらが組まれていますねえ。 情報を見る限りでは、心配なさそうですな。 しかし、毎回思うけど、マスコミの取材って多すぎ。どのチャンネルも同じ内容やし、同じ答えやから、放映権をとったところに統一させたほうが、本番前の選手の迷惑にならないような気が・・・ 結果が出てからならいいんですけどね。 それにどうも内容が薄くて、勉強不足っていう感じがしますね。 でも、愛子選手はがんばってくださ~い!!! |
今回は、外国人のメダル候補(女子)を紹介します。 ・全体的な傾向 激戦のモーグル女子だが、「金メダルを取れる選手」となると限られる。 ひとつのポイントは、今回のコース設定。足の速い斜面の人工コブのようであるが、 つまり、スピードを出しすぎると暴走して失敗しやすい。そうなると当然エアーにも影響が出てくるため、失敗するときは、「クラッシュ」という感じになりやすい。 ということは、各人の作戦が大きく左右するであろうし、波乱もありそうである。 金メダル候補としては・・・ ジェニファー・ハイル(カナダ)、カリー・トロー(ノルウェー)、ハンナ・カーニー、ミシェル・ローク、シャノン・バーク(以上、アメリカ)、マルガリータ・マーブラー(オーストリア)、ニコラ・スドバ(チェコ)、それに愛子選手といったところ。 ①ジェニファー・ハイル ソルトレークでは、多英選手と0.01ポイント差の4位。昨年のW杯総合チャンプ。 ルックスも抜群で、愛想もいい。 ・今シーズン もともとは、ガンガン飛ばして、飛んでというタイプであったが、昨年ぐらいからほとんどミスをしない選手になっていた。ターンもよく、スピードもあり、エアーも高い。バランスが最も取れていて、今シーズンも絶好調。これまで、ダントツで総合1位。 トリノにあわせてなのか、昨年よりもエアーの難易度を下げて、安定性を重視した滑りをしている。つまり、ミスをしないことが金への近道、と考えたのか。 ・エアー ①360、②バックフリップ という構成。今シーズンはどんなコースでもミスをしていない。 昨年は①が360+グラブ、②アイアンクロス・バックフリップ であったので、それぞれ難易度を落としているという珍しい流れである。 いずれにせよ、26点前後を必ず出す選手で、メダルは確実であろうし、もっとも金メダルに近いことも間違いない。 ②カリー・トロー いわずとしれた、ソルトレークの金メダリスト。 結構ひょうきんな性格。 ・今シーズン 昨シーズン後半に、コークスクリューを取り入れだし、今シーズンは全試合で試みている。成功率は上がっていて、トリノでも決めてくるのではないだろうか。 そして、体重を落としてきたために、滑りも軽くなった感じがする。 ・エアー ①コークスクリュー720、②バックフリップ(Xつき)という構成。 ②は問題なし。金を取れるかどうかは①にかかってくる。 もしきれいに決まれば、愛子選手より高得点を出すであろう。(2つ目のエアーの差で) しかし、難易度の高いあのコースで、すんなり決まるとはとても思えない。 作戦としては、予選では3Dを使わずに、決勝で一か八かになろう。 金か、入賞もできないか、のいずれかになるような。。。。 続きは次回。。。。 |
冬のスポーツの中でも、愛子選手(上村愛子のこと)や里谷多英選手の活躍のおかげで、日本でも大人気となった、フリースタイル・モーグル。 何回かにわたって、選手紹介とメダル予想でもしてみよう。 まず、第一回は女子の日本人選手について。。。 ①上村愛子選手 いまさら説明する必要もないほど、有名人になった、メダル最有力候補。 ルックスの良さもあり、いろんなマスコミに取り上げられているけど、実はルックス以上に滑りが素晴らしいことに、世間は気づいていない。 ・ターンはピカイチ 愛子選手の武器はなんといってもターンなんです。あれだけ正確に滑ってこられる選手はいないような。ただし、難易度の高い3Dエアーをほぼ完成させたため、マスコミもそれを中心に紹介しがちになっているのが不満!確かにすごいエアーであるけど、モーグルは第一にターンです。そのターン技術がすごいから、ずっと(8年間ぐらい)トップレベルで活躍できるんですね。 ・コークスクリュー720 これが、上記で紹介している3Dエアー。軸を斜めに傾けて、2回転。女子ではまだモノにしている選手が少ないので、「これがあるから、メダル有力!」という扱いになってしまう。確かに愛子選手が一番早くに取り組んで、実戦で使っているし、成功率も一番高いと思う。 ちなみに、愛子選手以外で3Dをトリノ本番で使いそうなのは、カリー・トロー(ノルウェー)、ニコラ・スドバ(チェコ)、ジリアン・フォグリ(USA)あたりか? ・メダルの可能性は? 今回の不安要素は、実戦があまりにも少ないということ。どちらかといえば、昨シーズンまでW杯の後半に好成績をあげてきていたために、レースをこなしながら進化していく感じがする。 それでもエアーの成功率の高さと本人の自信に満ちた表情を見ていると、問題なくいい滑りができそう。自分のレースができれば、金または銀の可能性は高い。 あとは、コースの相性がどうか。愛子選手だけではなく、他の選手の滑りが色を左右するだろう。 で、個人的な予想は、「銅」になるんではないかなあ、と思っているが。。。 ②里谷多英選手 長野の金メダル、ソルトレークの銅メダル、2大会連続のメダルには恐れ入った。 この選手の大舞台での強さは半端じゃない。 しかし、今シーズンは厳しすぎる。一昨年からの3Dエアー解禁の流れに立ち遅れ(そのシーズンを休養)たため、どうしてもあわてて対応した感が否めない。したがって、W杯の成績も思わしくない。 ・スピード おそらく、この選手の一番のすごさは、そのスピード。女子では考えられないタイムを毎回出している。とにかく速い!スピードは全体の得点の25%にしかすぎないが、スピードがある中でもターンをきっちりこなせるので、ターン点も必然的に高くなる。これは誰にもまねできない、彼女の最大の武器。 ・エアー(フロントフリップ) 勝つために、新たに取り組んだのが、第②エアーでのフロントフリップ。(第①エアーはバックフリップの予定) フロントフリップを取り入れている選手は、男子を含めても数えるほど。2~3名程度である。それだけ難易度が高く、成功率が低い。しかも3Dと点数としては変わらないので、「うまみ」の少ないエアーといえる。 体操競技でも、バク転の方が前転よりもずっとやさしい。ましてやスキー板をつけて、斜面ということも考慮すると、とんでもなく難しいはず。着地地点が見えないエアーというだけでなく、空中での調整もほとんどできない。恐さがあるため思い切りも悪くなる。という悪循環。 スティーブ・フェアレン コーチが決めたのかは不明だが、あまりにもリスクが高い。 本番では一か八かになるだろうが、もう少し現実的にならないとな。 バックフリップとアイアンクロス360とか、もう少し不安の少ないエアーにすべきだったのでは。。。 それでも、ここ一番の勝負強さが、今回も発揮される期待を持って見てみたい。 ③伊藤みき選手 滋賀県出身で、近江兄弟社高校在学中。中学時代から期待されていた。 ちなみにお姉さんの伊藤あずさ選手も、全日本では上位の選手。 うまくいけば、決勝に残れる滑りを持っているが、今回よりもむしろバンクーバーでエースになっている可能性はある。 ④畑中みゆき選手 前回に続いての五輪出場。佐川急便所属で、荷物を届けに佐川に行ったら、扉にポスターがあった。 力強い滑りを持っているし、バックフリップ+360をエアーとして使うため、上位進出の期待は持てる構成。 ただ、スピード不足と安定感にかける部分があるので、一発に期待をする。 |
2006年となり、トリノオリンピック間近です。 そのため、ひとつ冬のスポーツ全般について、少しコメントと感想を書いていこうかと思います。 かなりマニアックな内容も触れていきます。
|
# by toshipinky | 2006-01-21 12:11
|
| < 前のページ | 次のページ > |

